Canvaで、何ができる? 
学校で、人気のデザインツールを使ってできること。

Canva(キャンバ)は、オンライン上で幅広いデザインワークができるツールです。豊富なテンプレートをもとに直感的に操作ができ、ポスターから動画まで幅広いメディアに対応します。
とくに「Canva for Education」という学校・教育機関向けバージョンは無料で提供されていることから、教育業界でも注目が高まっています。
学校での使い方としては、生徒たちがグラフィック、モーショングラフィックスを学ぶツールとしてだけでなく、教師が保護者向けの配布物を作成するときなどにも活用できます。ICT教育が浸透し、タブレットを使った視覚的な学びが増えているなか、Canvaは、多くの場面での活用が期待できます。
この記事では、Canvaの概要についてご紹介しながら、Canvaを使った授業プランも提案します。多くの学校で採用されているCanvaの魅力をわかりやすくお伝えします。

学校で使えるCanva(キャンバ)とは?

Canva 学校

Canva(キャンバ)はオンライン上で直感的に使えるデザインツールで、「Canva for Education」という学校・教育機関向けツールは無料で提供されています。  
ここではCanvaの概要を説明し、多くの学校で採用されている理由についても解説します。  

Canvaとは?

Canvaとは、オンラインで利用できる無料のデザインツールです。2013年にオーストラリアで誕生し、2021年時点で世界190ヵ国、月間7500万人以上のユーザーに利用されています。  
もともと卒業アルバムを作るWebデザインサービスからスタートし、その後、初心者でも簡単にデザインを作成できる「クリエイティブの民主化」といううたい文句で、利用が拡大しています。  
日本では、個人のインスタグラムの投稿画像の作成から普及しました。 Canvaの特長は次のようなものです。
  •  端末や場所を問わずに作業ができる。
  •  誰でも、オリジナルのデザインを作ることができる。
  •  印刷物から動画まで幅広いメディアに対応する。
  •  学校では、Canvaの有料プランが無料で活用できる
それぞれ、詳しくご紹介しましょう。  

①端末も場所も問わずに作業ができる。

Canvaは、これまでのソフトのようなインストールが不要です。 ブラウザ上で動くので、Mac・Windows・ChromebookなどのOSを問わず、どのパソコンからでも利用できます。  
スマートフォンやiPadにはAndroid版、iOS版ともに専用アプリが用意されており、同じアカウントでログインすれば、パソコンではじめたデザインをスマートフォンで続けるなど、どこからでも、いつからでも、デザインワークができます。  
使い方も簡単で、直感的に使うことができるので、児童・生徒も操作が可能です。  

 ②誰でも、オリジナルのデザインを作ることができる。

Canvaは、60万点以上のテンプレートや100万点以上の写真を提供しています。  
豊富なテンプレートや写真素材を組み合わせることで、ゼロからデザインを考える必要がなく、だれでも、オリジナルのデザインを作成できます。  

 ③印刷物から動画まで、幅広いメディアに対応する。

Canvaは印刷物などのグラフィックデザインだけでなく、動画などのモーショングラフィックスも作成できます。  
無料のBGMや背景素材もあり、字幕をつけたりクリップを切り抜いて編集したりすることも可能です。  
印刷物のデザインは、保護者への配布物やDMなどに活用ができ、動画作成は、教師が配布資料の代わりに動画作成することはもちろん、生徒が表現力や構成力などを育成する学習の一貫として授業に取り入れることができます。  

 ④学校では、Canvaの有料プランが無料で活用できる。

Canvaは、基本的には無料で利用できるサービスですが、テンプレートや写真素材がより豊富な有料プランも用意されています。  
学校で使える教育版「Canva for Education」は、有料プランの機能も含めて、すべて無料で利用できます。 Canva の教育機関向け「Canva for Education」については、こちらの記事で詳しく紹介しています。  

Canvaが学校で採用される理由は?

Canvaの教育版は、教員や生徒など学校関係者が無料で使えるため、多くの学校・自治体で採用されています。  
学校でCanvaが採用される理由は、無料で利用できるというだけにとどまりません。タブレットを活用したICT教育では、これまでより視覚的な学びが増えています。  
そんななか、児童・生徒がみずからデザインを作成したり、あるいは、教師が視覚的な教材を作ったり、保護者への配布物を作成したりすることができるのがCanvaの魅力といえるでしょう。  

Canvaを使って、学校でできること。

Canvaの教育版「Canva for Education」では、さまざまな使い方ができます。  
ここからは、Canvaを使った授業プラン、学校での活用例を紹介します。  

名刺を作る

つがる市立森田小学校教諭の前多 昌顕先生がエドテックジンに掲載した記事によると、児童がCanvaの操作を覚えつつ、デザインを学ぶのに最適なのが、名刺づくりだそうです。  
Canvaの豊富なテンプレートから「名刺」を選び、そのテンプレートをもとに、さまざまな色やデザインにカスタマイズしていきます。  
1枚目の名刺は全員が同じテンプレートで作業を行い、2枚目からは、児童が自由に作成するという流れで授業を実施しているそうです。Canvaに初めて触れるときは、子どもたちに遊び感覚で楽しませることが重要とのことです。  

電子板書として使う

Canvaにはホワイトボード機能があり、これを電子板書代わりに使うことができます。  
これまでの教室の前に掲示される黒板と異なり、一人ひとりの端末に表示できる電子板書は、どの端末からでも、同じ環境で見ることができ、文字が読みにくい場合は拡大することもできます。  
電子板書は、画像や図表の貼り付けが簡単です。またデータは保存ができるため、授業前に、画像や図表を作成しておき、授業中にデータを呼び出して貼り付けすれば、授業が効率的になることでしょう。  
とくにCanvaでは、従来の黒板と同じように簡単に縦書きができるのもメリットです。  
Canva こんな感じで電子板書ツールとして使ってるよ  

協働で、学校に掲示するポスターを作成する。

Canvaには、学校用のポスターのテンプレートが200種類近く用意されています。  
紙を使ったポスターではクラス全員でポスター作りに参画することは難しいですが、オンライン上でデータを共有Canvaでは、生徒の端末とデータを共有してそれぞれの端末から1枚のポスターを見て、コメントを入れたり、編集をしたり、ポスターづくりを協働で行うことができます。  

音楽会のオープニングで流れる動画を制作する。

Canvaには、動画制作・編集機能も揃っており、児童生徒がはじめて動画を作成するには、最適な機能が揃っています。  
2022度、長野県の池田町立会染小学校では、創立150周年を記念して開催された音楽会のオープニングで流れる動画をCanvaで制作しました。  
担当となった子どもたちは、Chromebookで制作。直前まで調整を重ねて、よりよいものを制作する姿勢が見受けられました。  

保護者向け配布物(印刷物)を作る

Canvaでは保護者向けの配布物も簡単に作成できます。さまざまなテンプレートからテキストや画像を組み合わせて、目的に応じた印刷物の原稿ができあがります。  
Canvaで作った印刷物の送付が必要な場合はCanvaと連携するサービスがあるとより便利です。 はがきDMの作成・配送を行うOCL(オクル)なら、印刷料・配送料込みで1通109円(税込)という低価格で安心安全に発送します。  

まとめ

  • 学校で使えるCanva(キャンバ)とは?:  
    オンライン上で誰でも使えるデザインツール。直感的な操作で、教師も、生徒も、学校で活用できる。
    • ●端末や場所を問わずに作業ができる。
    • ●誰でも、オリジナルのデザインを作ることができる。
    • ●印刷物から動画まで幅広いメディアに対応する。
    • ●学校では、Canvaの有料プランが無料で活用できる
  • Canvaを使って、学校でできること。
    • 名刺を作る
    • 電子板書として使う
    • 協働で、学校に掲示するポスターを作成する
    • 保護者向け配布物(印刷物)を作る
以上、学校で幅広く使えるデザインツール、Canvaについて、わかりやすく紹介しました。  
 
【OCLについてご紹介】
  • KDCでは、誰でも簡単かつ安心安全にDMを制作・発送できるWEBサービス、OCL(オクル)を提供しています。
  • はがき1通109円(税込み)からという低価格でオクル ・最適なタイミングでオクル ・1通ごとに異なるデザインをオクル ・注文から発送までWebからオクル
そのほか、KDCはISO27001(ISMS)を取得。国際規格に準拠した堅牢なセキュリティのもと、安心・安全に発送します。  
KDCのOKLについて、詳しくはこちらをご覧ください。