2022.07.05 (火)

StuDX Styleとは?
GIGAスクールの実現に役立つWebサイトを深掘り。

「StuDX Style(スタディーエックス スタイル)」とは、文部科学省のGIGA StuDX(ギガ スタディーエックス)推進チームが提供するICT教育の活用事例を提供するWebサイトです。2020年12月に、GIGAスクール構想の実現を支援するためにスタートしました。
「StuDX Style」には、全国の児童や生徒に配備されたICT端末を利活用するノウハウと、STEAM教育のような先進的な教育事例が豊富に掲載されています。
この記事では、文部科学省が立ち上げた全国の教育委員会や学校におけるICT活用の支援グループ「GIGA StuDX推進チーム」が発信するWebサイト「StuDX Style」と、そのコンテンツをご紹介します。

「StuDX Style(スタディーエックス スタイル)」とは?

GIGA StuDXイメージ

「GIGA StuDX推進チーム」が提供するWebサイト「StuDX Style」のコンテンツは、ICT端末を特別なものではなく、文房具と同じぐらい日常的な感覚で活用するためのノウハウや、固有のOSや端末に依存せずにICT端末を活用できる実践な事例を中心に情報発信しています。

まずは、StuDX Styleサイトが生まれた背景をご紹介しましょう。

StuDX Styleというタイトルに込められた意味

「StuDX(スタディーエックス)」というWebサイトのタイトルは、「Study(スタディ)」に、「DX」と「EX」の二重の意味を加えた造語です。

「Study」×「DX」+「EX」=「StuDX」

つまり、「GIGA スクール構想の浸透による学びのDX(デジタルトランスフォーメーション)と学校の教育活動における ICT 利活用の促進のためのExchange(情報交換)」を掛け合わせているのです。

「DX」は一般の企業でもよく用いられる「デジタルによる変革」を意味するトレンドワードであり、そこに「EX」が加わったことで、教育のDX情報が集まる場――ポータルサイトとしての意味合いが込められています。
その名のとおり、このWebサイトは、GIGAスクール構想の事例紹介だけでなく、全国の教育委員会との情報交換プラットフォームとしての役割も担っています。

特設ウェブサイト「StuDX Style
(スタディーエックススタイル)」について

特設Webサイト「StuDX style」について

StuDX Styleウェブサイト(令和4年2月)

GIGA StuDX 推進チームが支援しているもの

文部科学省は、GIGAスクール構想が環境整備から実践のフェーズに移るタイミングで、GIGA  StuDX推進チームを発足させました。

このチームでは、ICT端末の利活用を始めたばかりの全国の教育委員会や学校に対して、同省の初等中等教育局と連携しながらICT活用の事例を発信、ICTに不安や苦手意識のある教員を支援する仕組みを構築しました。その一貫として誕生したのが、Webサイト「StuDX style」です。

Webサイトの紹介に入る前に、まず、GIGA StuDX 推進チームの活動内容についてご紹介します。

GIGA StuDX推進チーム 体制図

GIGA StuDX推進チーム 体制図

タイムリーな情報提供を行うメールマガジンの配信

GIGA StuDX推進チームでは、ICT端末の活用について情報提供するために、「GIGA StuDX メールマガジン」を配信しています。メールマガジンは無料で、誰でも配信登録が可能です。

同マガジンでは、「StuDX Style」の更新のお知らせや全国の自治体のStuDX Style活用事例の紹介、文部科学省からのGIGAスクール構想関係のお役立ち情報などを配信しています。

登録先:メールマガジンの配信について

教育現場と情報共有できるプラットフォームの構築

GIGA StuDX推進チームは、地域別に担当者を配置して、全国の教育の現場から生の情報を収集、さらに、その情報を役立つ情報に整えて、「StuDX Style」上で共有しています。

オンライン上のプラットフォームでは、地域や教科、テーマ別に、個々にコミュニケーションが取れる仕組みを構築、学校単位だけではなく、個々の教職員が個人で参加することも可能です。

詳しくは、こちらの動画もご参照ください。

動画「GIGA StuDX 推進チームの業務」

StuDX Styleのコンテンツ、活用事例

ここからは、実際の授業開発や授業デザインのヒントになるコンテンツが充実したWebサイト「StuDX Style」の具体的な内容をご紹介しましょう。

StuDX Styleコンテンツ「GIGAに慣れる・つながる」

StuDX Styleサイト内「慣れる・つながる活用」というカテゴリーでは、ICT端末を使った基本的な授業の事例が紹介されています。

事例:はじめてのパスワード指導

小学生にICT端末を配布するタイミングで実施した、パスワードに関する指導についての事例が紹介されています。パスワードという概念の伝え方や、児童生徒がパスワードを大切に考えるための工夫が盛り込まれています。パスワードを通して、基本的な情報セキュリティを促す内容になっています。

GIGAに慣れる―導入にあたって:はじめてのパスワード指導

StuDX Styleコンテンツ「各教科等の活用」

「StuDX Style」サイト内「各教科等での活用」というカテゴリーでは、ICT端末を使った教科別の授業事例が紹介されています。

事例:外国語「オンライン上の海外交流」

長野県では、県内の中学3年生と海外の同世代の学生をWeb会議システムでつなぎ、オンラインを通して、生まれた町や文化を互いに紹介するという海外交流を実施しました。

中学校・第3学年 外国語科「領域統合型の特設単元」(長野県提供)

StuDX Styleコンテンツ「STEAM教育の教科横断的学習」

「StuDX Style」内「STEAM教科等横断的な学習の推進」では、兵庫県や高知県のSTEAM教育事例が紹介されています。

事例:兵庫県のSTEAM教育事例

兵庫県は、兵庫県教育委員会が中心となり、兵庫型STEAM教育を開発、実施しました。STEAMに英語を加えた独自のメソッドで、課題解決型の探究活動で早々に結果を出しました。

STEAM教育等の教科等横断的な学習:文部科学省

まとめ

  • 「StuDX Style(ギガ スタディースタイル)」とは:
    ICT端末の活用ノウハウと実践事例の情報提供と教職員の情報交換ができるWebサイト
  • 「GIGA StuDX(ギガ スタディーエックス)推進チーム」とは:
    全国の教育委員会と学校に対して、ICT教育に関する支援活動を行なうために立ち上げたチーム。このチームが、Webサイト「StuDX Style」を運営している。
  • StuDX Styleのコンテンツ:「GIGAに慣れる・つながる」「STEAM教育の教科横断的学習のコンテンツ」「小・中・高等学校のICT教育支援のコンテンツ」の掲載

以上、StuDX Styleについて解説しました。

ICT端末を文房具のようなツールに、ICT教育を授業の当たり前にするためには、ICTについて学習、研究していくことが欠かせません。しかし、教員だけですべてを解決するのは、時間的にも人的にもリソースが厳しいのが現実ではないでしょうか。

そのような人的リソースの不足は、民間事業者のヘルプデスクを利用することで補うこともできます。
ヘルプデスクであれば、メールや電話で問い合わせに対応してくれます。ちょっとした疑問も気軽に尋ねることができます。日常のICT業務は多岐に渡るため、ICT支援員とヘルプデスクを併用する学校も少なくありません。

たとえば、

  • ログインできない
  • 電源がつかない
  • アプリの操作がわからない

という、ちょっとしたお困りごとから、

  • 全校生徒分のアプリをインストールしたい
  • OSの最新バージョンを全校一斉にアップデートしたい
  • 起動しないアプリを点検して、再インストールしたい

といった教育の現場で大量に発生する業務にも対応しています。

"KDCは「電話がつながるヘルプデスク」として、電話応答率が90%以上、簡単なお問い合わせであれば数分で解決へ導いてきた実績があります。
メールからのお問い合わせにも、受付時間内であれば、平均1時間以内というスピード感で応答します。

ICTのお困りごとは、ぜひ、KDCのヘルプデスクにご相談ください。

参照元

  • StuDX Style(文科省:Webページ)
  • GIGA StuDX 推進チームの取組について(文科省:PDF)