【ICT支援員】
初心者・未経験者が、応募するときの3つのチェックポイント
ICT支援員には、学校のデジタル化を推進するという大きなミッションがあります。
文部科学省が提唱するGIGスクール構想に基づき、全国の小・中、高等学校にデジタル機器が配備されています。しかし、社会問題にもなっているように、現場の教職員は多忙を極め、ICTを充分に活用できていないのが実情です。
ICT支援員は、学校でのICT活用を円滑に進めることで、忙しい教職員をサポートします。支援員として初心者・未経験者であっても、社会貢献ができるというところが魅力のひとつです。
この記事ではICT支援員の仕事内容をわかりやすく説明しながら、初心者・未経験者が応募する際のチェックポイントをご紹介します。
ICT支援員が、初心者でも社会貢献ができる理由
ICT支援員とはどのような仕事なのか、その概要や求められるスキルについてご紹介しましょう。
ICT支援員とは?
ICT支援員とは、学校でのICT活用が円滑に進むよう、教職員や児童・生徒をサポートする仕事です。未来を担う子どもたちの育成に携わる社会貢献度の高い仕事といえるでしょう。
IICT支援員の主な業務内容は、授業支援です。タブレットやパソコンなどのICT機器の操作やソフトの使い方などを教職員や児童・生徒に指導したり、ICTを活用した授業を補佐したり、場合によっては提案したりすることもあります。
そのほかの業務は多岐にわたり、所属する学校や自治体・会社によって方針が異なります。また、直接雇用や業務委託といった雇用形態によっても携わる業務の範囲に差が出てきます。
ICT支援員について、詳しくは次の記事もご参照ください。
ICT 支援員になるには?将来性と求められる人物像を深掘り。
学校におけるICT支援員の役割とは?有利な試験や類似職種を深掘り
ICT支援員のメリット4選。初心者・未経験が挑戦できる近道とは?
ICT支援員に求められるスキルとは?
ICT支援員には、高度なITスキルは求められません。ITの知識、興味関心は必要ですが、業務に必要な知識は入社後に覚えることで対応できるでしょう。たとえば、一般企業で事務職を経験し、基本的なパソコン操作ができるのであればスタートラインに立っていると言えるでしょう。
むしろICT支援員には、「(難しいことを)わかりやすい言葉で伝える」能力が求められます。IT知識もさることながら、教職員や児童・生徒とコミュニケーションをとることが前提となる仕事といえるでしょう。
ICT支援員に求められる資格とは?
ICT支援員の能力を証明するための資格試験には「ICT支援員能力認定試験」があります。
支援員になるために受験勉強することは、支援員としての知識、スキル習得につながりますし、合格すれば、当然、採用の可能性が高まります。
ただし事業者によっては、入社研修を受けた後の資格取得も可能となっています。
なお、教員資格は不要で、年齢制限もありません。初心者・未経験者でも転職可能であり、ICTを通して社会貢献したいと考えている人に向いています。
ICT支援員の業務内容
ICT支援員が担うICTに関連する幅広い支援は、次の4つに分けられます。
- 授業支援
- 校務支援
- 校内研修
- 端末の整備支援
それぞれの内容をご紹介しましょう。
授業支援
授業支援は、ICT支援員のメインとなる業務です。主に次のような業務を行います。
- ICT機器を使う授業の準備・片付け・メンテナンス
- 生徒への情報リテラシー ・情報モラルの指導
- 生徒のICT機器操作支援
- ICT 機器やネットワークのトラブルに対応
- 教材作成支援
授業では、教室内を巡視して生徒の質問に答えるなどの立会いを実施します。
必要に応じて、教員への操作指導を行ったり、ICT端末を使った授業の提案を行ったりもします。
校務支援
校務支援では、校務支援プラットフォームなど学校の基幹システムの操作をメインにサポートします。
- 校務支援システムの操作をサポート
- 成績・出欠入力
- 保護者向け文書の作成
- 学校ホームページの作成・更新
さらに健康診断の結果など、統計表やグラフ作成の支援も行います。
校内研修
教職員がICTを活用して指導力を高めるための研修や、準備のサポートを行います。
- 研修計画の作成
- 研修準備および実施
- ミニ研修会やマンツーマン研修の企画実施
- 研修の効果把握
このほか夏休みなどの長期休暇の間に教員を集めてICTの活用事例を紹介したり、空き時間を利用したマンツーマンでの個別相談会・ミニレッスンを開催したりします。
ICT研修については、下記記事でも紹介しています。
端末の整備支援
年度更新の際に端末の整備を実施したり、日常的なトラブルに対応したりするのもICT支援員の仕事です。
- ICT機器のセッティング・後片付け・メンテナンス
- 簡単なトラブル対応
- ICT機器・ソフトウェアのバージョン管理
- 運用ルール作成支援
- 年度更新
- セキュリティパッチの適用
- セキュリティポリシーの作成
- ICT機器整備計画の作成支援
ICT 機器整備計画の作成に際しては、ICT機器やソフトウェアの最新情報・他校情報を提供するなどのサポートも行います。
以下の記事では、授業支援ツールロイロノートに関する年度更新について解説しています。合わせてチェックしてみてください。
ロ イロノートの年度更新のポイントとは?よくある質問をわかりやすく解説
初心者・未経験者がICT支援員に応募するときの3つのチェックポイント
ICT支援員になるには、大きく分けて「直接雇用」と「業務委託」に分けられます。
「直接雇用」とは自治体や学校が嘱託職員として直接採用する方法です。
「業務委託」はICT支援員を斡旋する委託業者に登録し、その事業者から派遣されて勤務します。シフト制で働く場合が多いでしょう。1校に常駐するだけでなく、いくつかの学校を回りながらサポートするケースも少なくありません。業務委託の場合、仕事内容は契約で定められています。
初心者・未経験の方が委託業者の求人募集に応募するときは、必ずチェックしたいポイントがあります。求人募集要項を見る際は、以下の3つに着目してください。
- 資格取得ができるかどうか
- 研修が充実しているか
- 正社員登用制度があるか
それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
ポイント1:資格取得ができるか?
ICT支援員になるために特別な資格は必要ありませんが、直接雇用の多くはICT支援員能力認定試験などの資格取得を条件としています。条件がない場合でも、当然、採用に際して有利に働くでしょう。
初心者で資格を持たない場合は、入社後に資格を取得できる委託業者への応募をおすすめします。
株 式会社KDCでは福利厚生に資格取得支援制度を設けており、ICT支援員認定試験の一般・上級やITパスポート、教育情報化コーディネーターなどの資格取得が可能です。
ポイント2:研修が充実しているか?
業務委託の場合、ICT支援員の育成は委託業者が行います。登録社員が学校などに派遣される前に研修が行われますが、委託業者によって研修内容はさまざまです。
初心者でも必要な知識・スキルを身につけられるよう、できるだけ充実した内容の研修を行っている委託業者を選ぶことが大切です。
たとえば、株式会社KDCでは座学研修とOJT研修を組み合わせ、充分時間をかけた研修を行っています。最大10日前後行う座学研修では業務の流れや報告書等の様式を学び、ICTでGoogle関連の端末操作や関連アプリの説明、MD(端末管理ツール)の説明を実施するなど、基本からしっかり学べるのが特徴です。
さらに座学研修で得た知識を実践で活かすため、OJT研修を約1ヵ月かけて行います。充実した研修で将来にも役立つキャリア形成ができ、多数の資格取得にも役立つでしょう。
ポイント3:正社員への登用はあるか?
業務委託の雇用形態の多くは契約社員で、数ヵ月単位で更新するのが一般的です。委託業者によっては正社員登用制度が設けられており、適性があると認められる場合は正社員に登用されるケースもあります。
どの委託業者でも制度があるわけではないため、将来的に安定した正社員での雇用を目指す方はよく確認してから選びましょう。
たとえば、株式会社KDCには、正社員登用制度があります。詳しくは、こちらまで。
まとめ
- ICT支援員とは?:
- 教職員や未来を担う子どもたちを、デジタルを通してサポートする社会貢献度の高い仕事
- 初心者・未経験でも社会に貢献できる仕事
- ICT支援員の業務内容とは?:
- 授業支援
- 校務支援
- 校内研修
- 端末の整備支援
- 初心者・未経験者が応募するときにチェックしたいポイント:
- 資格取得ができるか?
- 研修が充実しているか?
- 正社員への登用はあるか?
以上、初心者・未経験者がICT支援員に応募するときのチェックポイントについてご紹介しました。
ICT支援員については、次の記事もご参照ください。
ICT支援員になるには? 将来性と求められる人物像を深掘り。
【ICT支援員 採用情報】
KDCでは、学校内のICT支援を幅広く行う「ICT支援員」(契約社員)を募集しています。
経験者はもちろん、これからICT支援員を目指す未経験の方も歓迎。
入社後10日間の座学研修、1カ月間のOJT研修を用意していますので安心してご応募ください。
熱意のある方は、正社員の道もお選びいただけます。詳しくは、ICT支援員のページまで。